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2012年06月04日

死を待つとゆうこと

寝たきりになってもうすぐ7年目の祖父

身近な人を見送ること
私にとって初めてのこととなりそうです


2週間前くらいに
とても不思議な夢を見ました



祭りの出店から少し外れたところ
私と母が芝生の石囲いに腰かけて賑わいを眺めていました

そこに、若くて元気な頃の祖父が現れて
母に
「ありがとな〜!ありがとな!」と

そして私に
「頼むさな〜!」と

いっぱいいっぱい心を込めて言いました。


どこからともなく賑やかな太鼓や笛の音が流れてきて

大きくて華やかな龍を踊り掲げて祭男達がやってきました

祖父も、やらんかな!と誘われ
なんだか寂しくなり「おじいちゃん、行かなくてもいいよ」という私に
何も言わず微笑みかけ

祭男たちと龍を華やかに舞わせ、キラキラと輝きながら出店の奥へ奥へと消えていきました


…そんな夢をみて

起きてすぐ母に電話をしました

変わりないよ〜とのことでしたが

そんな夢を見たからか、もうそろそろかもな…なんては思ってはいました


先日から
もう食べることも飲むこともできなくなってしまった祖父

もう私のことは忘れてしまっていて
一生懸命に命を繋いでいる祖父に、分かっているけど「私だよ、おじいちゃん。おじいちゃん。」と頭を撫でたら
安心した表情をしてくれ、元気だったころの頑固で厳しい姿を思い出して涙が溢れました。

我が子と遊ぶ父と母の姿を見て、こうして歳をとっていくんだな
とじんわり思いました。

今は祖父を見送る日が来るのを待っている状態です。

人の死を待つということは
こんなにも穏やかに時間が流れていくものなのか

若ければ悲しいばかりなのだろうけど、もう十分頑張ったからね。おじいちゃん。

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Posted by きもちゃん at 11:14│Comments(1)
この記事へのコメント
私の祖母もホスピスっていう末期患者が最期に入る病院で入院してるよ。
先日京都に帰った時にはもう寝たきりになってた。その前会った時はまだ元気に笑って話せたんやけど、もう話す気力もないみたいで、『せっかく来てくれたのにごめんね』って言いながらずっと目を閉じてたよ。

母の最期の時は完全に意識なかったけど、そばにいて話せて本当によかったって思ってる。(あの時ありがとう!)
おじいちゃんは絶対にきもちゃんの事わかってるから、たくさん話しかけてあげてね(^-^)
Posted by m.k at 2012年06月05日 04:03
 
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